文系でしたが情報系の大学院に進学します
学部が文系分野の専攻で、情報系の他学部大学院を受験していた
院試を受けるにあたって、先人のブログなどが役に立ったので、僕もそれにならって書こうと思う
Background
- 理系として京都大総合人間学部に入学
- 文転?して、学部時代の研究室は文系のところへ
- コンピュータサイエンスは3年ぐらいからやりはじめた
- 院試対策は4年の4月くらいから
- 院は京都大情報学研究科(社会情報学)
参考にしてたページ
もくじ
院試は英語(TOEFL/TOEIC)、基礎科目(コンピュータ科学系)、専門科目、面接の配点があった
比率は、英語200:基礎150:専門300:面接100
文系から情報系に行きたい場合、一番のネックは、院試の専門科目の対策だと思う
僕の場合も、専門科目の勉強をどうすればよいか分からなかった
院の進学説明会(4月くらい)で、「どうやって専門科目は勉強したらいいか?」と教授たちに聞いたところ、「一番いいのは、学部の授業を受けることだけど、まあ英語と、基礎科目がちゃんとできればいいんじゃない?」といわれた
英語の対策
僕はこの言葉を信じてTOEFLの対策に2か月、基礎科目&専門科目で2か月対策することにして、英語と基礎科目をしっかりやろうと計画した
TOEFLの対策などをいろいろ調べたり、本を買って勉強したりしていた。ネット上の情報で、「(120点中)80点取れれば、足を引っ張ることはない」というのを目にしたので、とりあえず80点を目標に勉強していた
そんなこんなで2か月ほど対策して、6月ごろにTOEFLを受験したが・・・
大失敗
そもそもTOEFLを始めて受けることもあって、試験への慣れが無かったこと
あと、前日まで昼夜逆転生活が治らず、当日の朝、ごはんも食べずに会場に行ってしまったことで、ねむい&空腹で全く頭が回らなかった(これで10点以上損した気がする)
ここでコンディショニングの重要性を痛感した
反省を生かして、筆記試験の時は、2週間前くらいから早寝早起きにし、当日もご飯をしっかり食べて受験に臨んだ
あたりまえのことだが、これまでは親などのサポートがあったので、こうしたことに無頓着でいてしまった
理系の大学院は、英語の配点が高いところも多いと思うので、英語をしっかり準備しておくことは非常に重要だった
実際に、京都大社会情報学でも、「去年までは英語の配点が高すぎて、専門科目がそれほどでなくても英語で受かってしまうケースが多く、今年から英語の配点を減らして専門科目を重視するようにした」
この経緯は、のちの伏線になる
専門科目の対策
英語で大失敗してしまったので、専門で獲るしかないとなった
院試で出題されるテーマは毎年5つで、ほとんど変わらない
例年は、5問のうち2問を答えるが、今年から3問を回答することになった
- データベース
- 情報システム
- 機械学習ちっくななにか ×2
- ヒューマンインターフェース
この中で、「どの先生が作題していて、どの授業の資料を手に入れれば答えられるようになるか」という基準で、3つに絞って勉強することにした
シラバスを見ながら突き合わせた結果、
- データベース
- 情報システム
- ヒューマンインタフェース
の3テーマに絞った
機械学習系は、どの授業の資料を入手すればいいのかいまいちわからなかったので、やめた
絞った3テーマの授業資料を手に入れるべく、教授にメールをして、研究室訪問ついでに資料をGetした
勉強は、手に入れた資料を基に、各テーマごとに、ノート1冊が埋まるくらいにまとめた
分からないところは、サーベイ論文を中心にリサーチして、分かるようにした
院試の過去問のほか、当該授業の過去問データベースを利用して、どんな問題が出るかおおよそ検討をつけた
(※情報システムは、去年から授業担当&院試の作題者が変わっているようだったので、最新の授業資料を手に入れていたことは非常に有用だった)
2か月くらいの対策で、何とか3テーマを終わらせることが出来た
そして、迎えた本番当日・・・
出題傾向が劇的に変化し、全体的に難化していた(主観)
事前に、今年から専門科目の比率を高めようとしていると把握していたおかげで、専門科目の難化や出題傾向の変化は予想していたので、冷静に対処できた(伏線回収)
しかし、ヒューマンインタフェースは変化しすぎていて、対応不可能であった(ほぼ白紙)
ただ、データベースや情報システムについては、難化をみこして、それなりに対策してきていたので8割くらい出来た気でいる
面接対策
面接は、筆記の翌日にあった
出願の際に「研究計画書」を提出していたが、僕の場合、出願後、「研究計画書」の内容に不満を感じてきていたので、当日に、新しい研究計画を提示しようと考えた
そのために、研究計画をスライドにまとめ、(PowerPointなどを使用できないと書かれていたので)紙に印刷して当日配ろうと計画していた
僕のイメージでは、面接は、(大学入試で受けたときのように)教官と3・4人で話すものだと思っていたが、実際には、
割と広めの教室の教壇に立たされ、2,30人の教授たちの前で説明する
ものだった
一応、事前にそういう形態もあることを知っていたので、新しい研究計画を配れない場合に、大きめの紙にスライドを印刷して、紙芝居的なことを出来るようにもしておいたので、それは良かった
あと、募集要項には、面接は「5分程度でまず説明し、それから質疑」と書かれていたが、実際には
1分で研究抱負を説明し、(場合によって)質疑が少しある
だった
僕の場合、研究抱負を説明した後、志望動機を説明するように求められた
作ってきた研究計画は、要項通り5分程度にまとめる予定だったので、1分ではうまく説明できなかったが、スライドっぽいものを持ってきておいたおかげで、熱意だけはアピールできたのではないかと思っている
こまったこと
一番難しかったのは、スケジュール調整だった
僕の場合、卒論が全くの分野違いになるので、卒論の時間と院試対策の時間の割り振りが難しかった
基本的に院試対策を優先し、卒論は最低限くらいの進捗で行こうとしたが、それなりに時間は取られた
また、授業も結構あったので、7月は、卒論&定期試験&院試が重なってしまった
まとめ
- 英語はだいじ
- 専門科目は、教授とか知り合いとかに頼んで資料をgetすればなんとかなる
- 準備時間がないなら、情報戦が必須
- さいごまであきらめない
畑違いのところへ行こうとすると、その分野(や近い分野)でやってきた人に勝てるのか不安になるが、最後まであきらめなければなんとかなる(倍率が高くなければ・・・)
まあ、早い段階から決めて準備しておけば、こんなことにはならかった。
ともあれ、受かったので、楽しく研究していきたいと思う